会社から半強制的に受験を指示された「個人情報取扱主任者」という超マイナーな資格試験。
2021年2月に行われた2020年度下期の試験を受験し、無事一発合格しました。
簿記や宅建などメジャーな国家資格の勉強はしてきましたが、名前すら初めて耳にする個人情報取扱主任者の試験はネット上の情報も少なく不安でした。

会社を通して申し込んで会社を通して合否発表がある、普段とは違う緊張感…。
「会社の人は簡単だっていうけど実際どれくらいの難易度なの?」
「勉強時間はどれくらい?」
「過去問は提供されているの?」
という過去の自分の不安や質問に、答えたいと思います。
同じように情報が少なく不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。


個人情報取扱主任者とは?
資格制度の目的
すごい長い一文で説明されていますが、資格の名前の通り、「個人情報を取り扱うにあたり必要な知識を学んで、個人情報保護を推進する」ための資格です。
個人情報取扱主任者認定制度は、個人情報保護法令や認定個人情報保護団体の定める保護指針を十分に理解し、それらを遵守するとともに、個人情報の取り扱いに関する基礎的な知識や具体的な対応を習得することで、社内及びクレジット業界における個人情報保護の推進を図ることを目的としています。
(試験要項より抜粋)
業界資格制度
個人情報取扱主任者は、1994年に創設されたクレジット業界の業界資格制度です。
全社員に受験を義務付けている会社もあります。
誰でも受験ができる資格ではなく、基本的にはクレジット業界の会社に勤めている人(一般社団法人日本クレジット協会の会員企業・団体職員)以外は受験資格がありません。
スケジュール
上期・下期にそれぞれ1回行われる試験なので、年に2回あります。
試験は1日だけですが、事前の講座・添削課題があります。
私の場合は以下のようなスケジュールでした。
2020年8月:申込み
部長や人事部に言われるがまま申込書記入・人事部へ提出。
2020年10月頭:資料到着
事前の認定講座のテキストが到着。
全ページ白黒でイラストもなく、読む意欲が削がれる。
2020年11月頭:添削課題締切
添削課題という名の事前試験。
合格しないと受験資格を得られない。
2021年2月頭:試験
やっと試験当日。
2021年3月下旬:合否発表
勤務中に人事部から合否結果がメールで送られてくる。合格証を受け取る。
過去問はあるのか
結論から言うと、過去問を手に入れることはできません。
会社の先輩に言っても無理でしょう。
主催している日本クレジット協会は過去問を公開していないし、試験後すぐに問題用紙も回収されてしまいます。
そのため、会社の先輩が全問暗記していない限りは、過去問を知り得ることはできません。
メジャーな国家資格と違い、民間の会社は通信講座を開講していないので、そこから情報を得ることもできません。
難易度は低いのか
個人情報取扱主任者試験の合格率は平均72.9%です。
合格率だけを見ると運転免許並みの難易度です。
受験をする前には、部長にも先輩にも「余裕だよ〜」「落ちる人はいない」と口を揃えて言われました。
でも、過去問も見たことがなく、どんな感じで出題されるのかも予想できない私は、とても不安でした・・・。
試験が終わった直後の私の感想は、「全然簡単じゃない!!」。めちゃくちゃ難しく感じた。



周りの声を鵜呑みにしてはだめ!
覚えている範囲で自己採点をしたところ、「確実に正解」「確実に不正解」以外の記憶が曖昧な部分すべてが正解であればギリギリ合格点70点というところでした。
そのため、正直落ちるかもしれないと覚悟していたので、人事部から合格のメールが来たときは安心した反面少し驚きました。
自分の得点は発表されないため、実際何点で合格したのか、どこを間違えてしまったのか等はわかりません。
「ぎりぎり不合格点だったら合格ってことにしてるのかな〜」という疑いの感情は若干ありますが、試験を受けた日の感情としては、周りが言うほど難易度は決して低くないです。
ただ、しっかり勉強をすれば合格できる資格だとは思います。
後編では個人情報取扱主任者に合格するための試験対策・勉強方法についてお話しますのでぜひご覧ください!


コメント
コメント一覧 (1件)
こちらにコメントするのでしたね。
問い合わせにコメント入れてしまいました。
先日、受験してきまして、お陰様で無事合格しました。
とても参考にさせて頂きました。
ありがとうございました。