前編では個人情報取扱主任者試験の概要や難易度、過去問についてお話しました。
前編をまだ読んでいない方はぜひ前編からご覧ください!

後編では、個人情報取扱主任者試験に合格するための試験対策についてお話していきます。
試験対策はどうするか
ネットにも情報がなく、本屋にも対策本がなく、民間の通信講座もないとなると、試験対策の勉強は送られてきたテキストのみとなります。
完全白黒で、ガイドラインや法令が大部分を占める、読む気をなくすために書かれたような真面目な本です(笑)
また、事前の「認定講座」は講座というものの、動画の講座等はなく、テキストを見て完全自習をするのみです。
試験範囲は認定講座のテキストの内容のみなので、2冊に渡ってびっしりと書いてある文章をすべて暗記できるのであればそれが一番良いのですが、私のように暗記が苦手な一般人には不可能な量です。

ちなみにテキストは「業務編」と「資料編」の2冊がありますが、「資料編」は私は一度も開いていません。
受験が終わった今思うのは、合格点を取るための試験対策は以下の2つだけで十分です。
- テキスト「業務編」の章末問題
- 添削課題の問題
2つ「だけ」と言っても、結構な量になります。
問題文と答えを理解した上で「暗記」してください。
後ほど理由は述べますが、理解だけでは足りません。
章末問題を暗記する
まずはテキスト業務編の各章の最後にある章末問題を解き、問題文と答え両方を暗記します。
章末問題はほとんど穴埋め問題ですが、実際の試験問題の多くはこの章末問題から出題されます。
ただ、問題となる穴埋めの()の部分は章末問題と試験で異なることが多いです。
そのため、答えだけではなく問題文自体も覚える必要があるのです。
まずは問題を解くためにテキストの必要な箇所だけ読んで、一通り答えを出します。
あとは、穴埋めを完成させた状態で、ひたすら暗記です。
章末問題は穴埋め以外に、文章の内容が正しいか誤っているかを答える○☓問題もあるので、正しい内容で暗記します。
添削課題を暗記する
添削課題も同じく穴埋めと○☓問題なので、章末問題同様に暗記します。
添削課題の中には、章末問題と重複している問題もありますが、ほとんどが違う問題です。
ちなみに、少し話はそれますが、添削課題の提出はネットでも郵送でも可能です。
ネットだと合格点を取るまで何度でもやり直しができるし、すぐに結果が表示されるのでおすすめです。
割販法のページを読む
私はやらなかったのですが、やれば良かったなと思ったことです。
章末問題・添削課題には出てこなかったのですが、テキスト業務編の割販法(改正割賦販売法)のページを読んでおくと良いと思います。
割販法の問題はよく試験で出題されるそうで、実際に私が受験した際にも出題がありました。(そしてまんまと間違えました)
章末問題と添削課題の暗記が最優先ですが、余裕があればぜひ割販法のページも読み込んでください。
なぜ「理解」だけでは足りないのか
これまで他の国家試験を勉強する際にも関連法令は出てきましたが、たいてい内容を「理解」していれば解くことができました。
知識をつけるのに一番大切なのは「暗記」よりも「理解」だと思います。
当然、固有名詞だったり法令の中でキーとなる単語は暗記をして正しく答える必要があるのですが、個人情報取扱主任者の試験はそういうレベルではありません。
どういうことかというと、例えば「了承」が正解となる穴埋め問題の選択肢が、下記のようになります。
A. 同意
B. 了承
C. 承諾
D. 承知
しかも、「こういうのが出たら全部”了承”だと覚えよう」ではダメで、他の問題では”同意”が正解だったりします。
そのため、一字一句の暗記が必要なのです。
同意、了承、承諾、承知の違いが細かく分かる人にとっては、日本語の問題みたいで簡単かもしれません(笑)
あとは、「破棄」「処分」「廃棄」の違いも暗記しました(笑)
「本当にこれ意味あるのかな〜」と思いながらも、試験に合格するためにとりあえず暗記しました。
試験について
試験時間は1時間で、早く終わっても途中退出はできません。
時間はとても余裕があるので、時間配分を気にしなくても問題ないと思います。
私は20分くらいで見直しまで終わってしまったので、残り40分は寝ていました。
暗記問題なのでわからないところはいくら考えてもわからないので諦めます(笑)
問題数は全50問で、4択問題と○☓問題、記述問題があります。
記述と言っても、文章ではなく単語を書くだけです。
先輩に聞いた話では記述が15問あると言っていたのですが、私の時の分量は以下の通りでした。
- 4択問題(穴埋め):25問
- ○☓問題:15問
- 記述問題:10問
記述問題は、複数の解答が考えられる場合でもテキストに記載されている内容でないと不正解になるそうです。やっぱり暗記大事。
そして、テキストに漢字で記載されている単語をひらながで書いたら不正解です。漢字の間違いも不正解。



もはや個人情報保護のための知識というより、日本語の試験を受けている気分でした~
さいごに
2記事に分けて、個人情報取扱主任者試験について書いてみました。
誰でも受験できる試験ではない分、他の資格に比べてネット上の情報も少なく、これから受験する方は不安だと思います。
普段は会社とは関係ないプライベートで資格勉強をしている私も、会社の人事部から合否を言い渡されるというのはとてもプレッシャーでした。
勉強期間は2週間くらいしっかりやれば十分だと思います。
先輩の中には一夜漬けという方もいらっしゃいましたが、あまりおすすめしません。
テキスト業務編の章末問題と添削課題の問題をしっかりと覚えれば十分合格点が取れて、割販法のページも覚えたらさらに安心です。
時間に余裕がある方は、テキスト業務編のそれ以外の箇所も勉強していただければと思います。
添削課題の提出期限もあるので、ぜひ計画立てて時間に余裕をもって勉強してください!
コメント
コメント一覧 (2件)
これから受験するのにとても参考になりました。ありがとうございます!
参考になり嬉しいです!試験頑張ってください!!