賃貸の方がお得とわかっていながら、断固賃貸派だった私がマイホーム購入の検討を始めた理由

「賃貸派VS持ち家派」の論争はネット上でもよく語られています。

賃貸派の主張は「状況変化に応じて引っ越すことができる」「維持費を考えると結果家賃を払う方が安い」など。

持ち家派の主張は「資産にならない家に家賃を払い続けるのはもったいない」「年を取って賃貸を借りれるか不安」など。

かくいう私も、コストや状況変化のリスクを考えると「若いうちは賃貸派」でした。
具体的には、「賃貸で暮らして、定年後に築浅中古物件をキャッシュで購入」がベストオブベストだと考えていました。

これだと賃貸派と持ち家派の主張の良いとこ取り!

でも最近(本当に直近の話)、我が家でマイホーム購入計画が浮上しました。

まだ「絶対にマイホームを購入する!」という決定段階ではなく、色々な選択肢を調べて検討している段階です。

同じような状況の方の参考になればという思いと私自身の記録として、宅建とファイナンシャルプランナーの資格を持つ私が、マイホーム購入に向けて調べたことや考えたことを今後紹介していければと思います。

今回はイントロダクションとして、賃貸派だった私がマイホーム購入の検討を始めた理由を書いていきます。

目次

はじめに:我が家の紹介

  • 夫婦ともに20代後半
  • 子供なし(将来の人数は全く未定)
  • 結婚して2年経過
  • 共働き正社員
  • 世帯年収約900万円
  • 貯金約1300万円(ほぼ私)
  • 家賃10万円の賃貸マンション暮らし
  • マイホームはマンションより戸建て派

マイホーム購入のメリットは「定性的」に考える

賃貸と持ち家を比較するにあたり「定量的」「定性的」な視点が必要だと考えています。

「定量的」は購入価格や家計の住居費など金銭的な側面になります。

反対に、「定性的」はその選択に感じる価値です。

定量的は数字で表すことができるので、比較した結果は誰が見ても納得しやすいです。
例えば・・・

  • 毎月の家賃と住宅ローンの返済額を比べる
  • 売却した場合の価格で損得を調べる
  • 貯金がマイナスにならないか調べる

ほとんどの場合、定量的に比較をすると持ち家よりも賃貸の方がメリットが多いと思います。
「賃貸派」を提唱する人の意見も定量的な理由が多く、実際私が賃貸派だった時も金銭的な損得が一番の理由でした。

反対に、定性的である「価値」は人によって異なります
同一のことに対して「価値がある」と感じる人もいれば、「全く価値がない」と感じる人もいます。

もちろん賃貸に定性的なメリット(価値)を感じる人も沢山いますが、私は持ち家派の人の多くは定性的なメリットを感じているのではないかと思います。

まずは 「定量的(数字)」「定性的(価値)」 を分けて考えるということと、これから私が書く「マイホーム購入計画の理由」はいずれも定性的なメリットであるということをご認識頂ければと思います。

1.住みたい地域に住む後押しになる

個人的な問題ですが、マイホームを購入するのであれば地元である「湘南」と決めています。
そしてマイホーム云々がなくても、「いつかは湘南に戻りたい」と思っていました。

でも職場が都内なので、賃貸なら通勤に便利な場所が良いため湘南に賃貸を借りる選択肢はなかなかない。

マイホームが湘南にあれば、自分の居住圏を思い切って湘南に構える覚悟ができる。

湘南から都内は通勤圏内ではあるけど遠いので、マイホーム購入くらいの大きな出来事が背中を押してくれないとなかなか後回しになってしまいます

2.子供に地元を与えられる

賃貸は身軽で便利ですが、転々としていると地元が固まりません。

私が湘南を地元と思えて帰る場所があるのも、動かぬ実家があるからだと思います。

もしいつか子供を持ったら「実家・地元はここ」といえる場所を与えられるのもメリットだと思いました。

私は地元には友達はいないし、地元でめちゃくちゃ遊んだ思い出もないけれど、地元の存在は大きいなと感じています。

実家が戸建で、地元という感覚が私自身強いからこそ感じる価値かもしれない。

3.設備を自分で決められる

お金はかかりますが、設備を自分で決めることができるのも持ち家の大きな魅力だと思います。

賃貸のキッチンはほとんどが壁付けキッチンですが、持ち家であれば対面キッチンにすることもできます。

畳をフローリングにしたり、便利な場所に備え付けの収納を作ったり、自分の暮らしにぴったりなリフォームをすることが可能です。

新品ピカピカの設備には大して興味がない私ですが、賃貸物件で我慢している部分を快適に変えられる点には魅力を感じます

夫のこだわりは対面キッチンと全室フローリング。手頃な賃貸だとなかなか叶わない。

メリットの「数」より「大きさ」

今回マイホームの購入検討をはじめた主なきっかけはこの3つだけでした。

数だけ見たら少ない(だからまだ賃貸にも魅力を感じている)ですが、その価値の大きさの比重は人それぞれなのでマイホーム購入を決断する理由には十分なりえると思います。

何度も繰り返しになりますが、「得か損か」で考えたらほとんどの場合が賃貸の勝ちになります。

だから「家賃を支払い続けるのがもったいない」という感覚は私には皆無です。

資産価値が永続する資産なら確かに早く購入しないと家賃を払うのはもったいないですが、たいていのマイホームの資産価値はどんどん下がります。

だからこそ、マイホームの購入を検討するときには、「家賃を支払い続けるのは損」「マイホームという資産を持ったほうがお得」などの聞こえの良い定量的な持ち家のメリットを信じ込むのではなく、自分にとって定性的な価値が十分にあるのかを考えることが大事です。

マイホームを購入するべきかどうかは定性的に考え、定性的なメリットは価値観によって変わるため一般論に流されずに個人が考える必要があります。

定性的なメリットを自分が感じたのであれば、「賃貸と持ち家どちらがお得」という世間の論争に惑わされずに済みます。

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この記事を書いた人

基本情報:彩花(26歳)
職業:都内のOL
好き:ディズニー、預金残高、資格

好きなことにはお金を使いながら資産1億円を目指すOL。

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